株主・投資家の皆さまへ CEOメッセージ

Photo by Orie Miyajima
「新たなミッション、『The Asian Value Innovator』を掲げて
株主・投資家の皆様には、平素より心強いご支持、ご支援を頂き誠に有難うございます。
私たちウェッジホールディングスは、2007年末の経営体制変更から、ここ数年間の間で東南アジアと日本に新たな事業基盤を広げ、自らのあり方を変えていくことに挑戦してきた会社です。
数年の間には様々な試みがありましたが、結果として現在私たちの前には手ごたえを感じ進むことのできる道が開けつつあります。たとえば当社が事業展開の中核である「投資育成事業」を通じて事業領域の拡大を進めたことで、新たに加わった東南アジアの「ファイナンス事業」は2010年には売上規模で国内総売上を上回ることになりました。私たちは今、企業としても次の大きな一歩を踏み出した段階にあります。
The Asian Value Innovator ここに至って、私はこの言葉をキーワードとし、私たちのミッションを表現することにしました。この言葉は、日本企業である私たち会社が、アジアに生きる多くの仲間と共に歩み、未来を開く企業となることを示しています。
この会社は、その成り立ちから、多様で個性の強い事業を多数もってきました。2007年末、ご縁あってここで役割を得てからの数年、私の仕事は、その個性ある事業たちを支えるに足りる企業としての基盤づくりに力を注ぐこととなりました。未だ課題は多くありますが、幸い多くの方々の助けもあり、私たちが目指した基盤は一定水準で整いつつあります。
そんな今、改善を続けてきた各事業は相互に新たな協力をしながら新しい「価値」を発掘し高める挑戦をする段階にきています。そしてそのステージを日本国内のみならず東南アジアをはじめとしたアジア全体にひろげて進めることにしました。世界視点でアジアの市場と成長を見つめ、新たなアジアの価値を発掘し高めることが私たちの目指す仕事です。
私は、団塊ジュニア世代の一人として、1972年日本の地方公務員の家庭に生まれた平凡な日本人です。豊かさを追い形にしてきた日本の高度経済成長の中に生まれ、かつてのバブル経済と崩壊、そして近年の停滞とともに、成長してきました。そして現在の閉塞感の漂う社会に憂いを感じる日本人でもあります。
しかし同時に、この国の外で多くの人々と仕事をする機会をいただいたおかげで、私たちがこの国をでて振り返ったときには、日本人である私たちが持っている様々な価値に気づくことができることをも私は知っています。かつて世界から驚かれ尊敬をうける成長をとげ、海外へ進出した企業の活動や、途上国への経済支援を通じて、多くの国々の発展にも貢献してきた日本。先行きにいかに暗い思いを持とうとも、今この国の価値がなくなったわけではありません。むしろ閉塞感が漂う時代だからこそ、この国からも外に向けた新たなエネルギーが高まりつつあり、そこでの新たな貢献が期待される時代になったのだと感じています。
これまでの事業展開の結果、当社グループの社員はすでに過半数が東南アジアに暮らす人々となっています。彼らと共にあって、その地には日本人である私たちの貢献を期待のまなざしで見つめてくれる仲間がいることを、私は知っています。日本の私たちがもつ経験や感性、蓄積された資本、日本経済を作り上げた先達たちが作り上げたシステムやブランド、そしてこの国そのものへの高い信頼感。現在を生きる日本人である私は、与えられた価値に感謝しながらも、今 目の前にいるアジアの仲間と共に働くことで、彼らの期待にも応えたいと思うようになりました。
私たちが大きな事業基盤を持つことになった東南アジアには、見渡すとまだ手付かずの新たな価値が数多く眠っており、経済発展とともにさらに多くの機会が日々生まれています。私たちは東南アジアに展開し、現地の社員と同じ視点をもつことができる日本企業であろうとしています。また同時に、日本からもたらすことのできる強みを最大に生かした現地への貢献を追及していきたいと願います。
この言葉のもとでさらに挑戦を続けることで、私たちはアジアの成長市場の活力と成果をこの日本にも取り込んでいきます。それらの活動によって、私たち自身の価値をも高め、多くの方々に私たちの成し得る貢献を重ねていけるものと信じます。
今後とも一層のご支援をよろしくお願いいたします。
The Asian Value Innovator
株式会社ウェッジホールディングス
代表取締役社長



